田君川のバイカモの花が咲き始めました
2008 年 4 月 27 日 日曜日
(2008/04/27現在)
■田君川のバイカモ(梅花藻)
田君川には5~8月にかけてバイカモ(梅花藻)が水面いっぱいに咲き誇ります。
田君川ではおよそ30~40年前には既にバイカモが川底に群生しており、子供たちに『金魚草』の名で親しまれていました。
バイカモはキンポウゲ科の水生植物で、川底に群生し、川の流れに沿うように育つ多年草です。水面に花が咲き、梅の花に似た五弁の白い花をつけます。花の直径は1.5~2cmと小さく、絨毯(じゅうたん)のように一面に花をつけます。
バイカモは清流を好み、一年を通して15℃前後の冷水で浅い川にしか生息しません。湧き水と豊富な雪どけ水が流れ込む田君川は生息の最適地といえるでしょう。
■全国的にも珍しい
田君川のバイカモは河口から約4km、標高わずか10数mの水域に群生しています。
バイカモは水温の上がらない高山に生息するのが特徴なので、世界的規模でみても七釜温泉や浜坂温泉の泉源に近い田君川のような地域条件のところに咲いているのが、学術的に非常に珍しくて、たいへん貴重とされています。
バイカモの生態は北海道と本州の河川、水路、湧水池などに生息するほか、四国、九州さらには朝鮮半島にも見られます。冷水を好むため本州西南部の生息地は河川の上流や湧き水のある水域に限られています。
■バイカモ群落の保護活動
田君川は数年前までバイカモが見えなくなるほど葦が一面に生え、バイカモの繁殖を抑制していました。平成8年からバイカモ復元のため、兵庫県が河川環境整備事業に取り組み、平成12年に葦を取り除く河川工事を行い、河床を整備しました。
河床整備で葦を除去したのをきっかけに、流域の田君地区住民で『田君川バイカモ保存会』を発足し、絶滅寸前だったバイカモの保護活動をスタートしました。今では川幅いっぱいに繁殖し、満開時には川一面にバイカモの花が見られるようになりました。
谷橋を中心とする区間は夏でも水量を確保できるよう30m間隔で堰をつくり、堤防は訪れた人々が近くでバイカモが見られるよう整備されています。
■その他
田君川のバイカモはキンポウゲ科・キンポウゲ属・日本名ヒメバイカモです。学名はRanunculus Kazusensis Makino
ヒメバイカモは田君川以外では長野県の上高地、富士山麓、岡山県の山間部にある地帯ぐらいにしか群生が認められていません。しかもこれらの規模はきわめて小さいので、田君川の群生規模には驚くばかりです。
バイカモの種類はヒメバイカモの他にヒルゼンバイカモ、イチョウバイカモ、チトセバイカモ、オオバイカモがあります。
バイカモのなかでもヒメバイカモは環境省のレッドデータブックに絶滅危惧IA類(CR)【ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種】で登録されています。

※バイカモ公園周辺図













